「かくれ肥満」
「肥満」って聞いて思い浮かぶのは???
ビール腹のオヤジ殿やポッチャリ系オバサマ、
可愛らしいおデブちゃん、
など、見るからに太ってる…
でもね、痩せてるのに太ってる???
(禅問答か)
つまり「かくれ肥満」も多いんです。
人間の体って色んな物質で構成されてるんですが、
主に「水」と「たんぱく質」と「脂肪」
この中で「脂肪」の割合が、とっても多いのが「肥満」
(今さら、何を言ってんですか?って感じですが)
肥満だと当然、体重は重くなるんですけど、
体重が重くても筋肉(たんぱく質)が多くて脂肪が
少なければ、それは「肥満」とは言いません。
反対に
見た目はかなり痩せている…
でも、脂肪の割合がとても多い場合…
それは「肥満」です。
これが「かくれ肥満」っていうやつデス
見た目が細いので、なかなか気づかないし、
減量の必要もない、、
ってか、ダイエットした結果、そうなった、
そいうのが多いんですけど、
だから、本人も「痩せてる」って満足してる。
これがやっかいなんですよね。
体重に占める脂肪の割合のことを
「体脂肪率」って言います。
男性で25%以上、女性で30%以上になると、
一応、「肥満」と判断されます。
最近はもう皆さん、よくご存じの話しですよね。
ただ、時々、
「体脂肪率は低ければ低いほどいい」
と思ってる人もいて、、
これはちょっとヤバイな、と思うんですよ
「私、体脂肪率18%なのよ」
と得意げに話してるのを聞いたりします。
たしかに、にっくき脂肪は少ない方がいい、
ってと思うけれど、
脂肪ってとても大切なもので、
寒さや暑さから身を守ってくれたり、
体温を一定に保ってくれたり、
内臓を保護してくれたり、
外部からの衝撃をやわらげてくれるクッションの役割を
してくれたり、微量ながらエストロゲンを作ったりして
くれてます。
それに、あまり、いい例ではないんですけど、
交通事故にあった時、太ってる人の方が傷は浅いそうです。
さっき言ったクッションの役割、かな
でも、太りすぎてると手術できない場合もあるので、
ほどほどに…
特に女性の場合、「脂肪」はとても重要です。
体脂肪が増えると女性ホルモンのエストロゲンが
活発に働いてくれます。
エストロゲンが活発になるという事は…
「美しくなる」ということです。
お肌のハリを保ち、潤いを与え、コラーゲン産生を促進するの
も脂肪のはたらき。
また、副交感神経にはたらきかけて精神状態を安定にしてくれます。
イライラせずにリラックスしてると、表情もやわらかくなりますよね。
体脂肪率20%を切った女性はどうなるか、、、
エストロゲンが活発に働いてくれないため、
生理不順になったり、ひどければ月経が止まります。
思春期の場合、17%以下だと月経が始まりません。
ほかにも色々とあるんですけれど、
とてもコワイことに、脂肪組織は、男性ホルモンであるアンドロゲンを
エストロゲンに変えるはたらきがあるのです。
つまり、痩せてる女性は、男性ホルモンの働きのほうが
女性ホルモンの働きよりも活発だ、という事。
男性に近づいていっちゃうんですよね。
だから、生理が止まってしまうでんす。
体操選手など、筋肉が多くて脂肪が少ない
ハードなスポーツをする女性は、結構、生理が止まったり
生理不順に悩んだりしているみたいです。
おまけに闘争心というのは、男性ホルモンのテストステロンの
お家芸ですから、どんどんどんどん男性化していっちゃう…
反対に、肥満男性の胸って女性の胸のようにポチャポチャしてますよね。
あれは、脂肪が多いためにアンドロゲンがエストロゲンに変わった結果…
女性に近づいてる・・・
肥満は、さまざまな病気の要因となるので、きちんとしたダイエットは
大切ですが、くれぐれもいき過ぎたダイエットには、ご注意!!
「きれいになるには体脂肪が必要」
体重よりもサイズに着目して、
適度な筋肉、適度な脂肪を身につけていきましょう。
「かくれ肥満」の方は、もっと食べて(特にたんぱく質)運動しましょう。