アロマ

香りの重要性に気付いた出来事

もう35年以上も前の話しになりますが、日本旅行者がほぼ皆無という時代に
南米ペルーに行きました。
たまたま知り合った留学生がペルーの方で、そのご縁から行ったのですが、
当時は、ガイドブックもなく、私自身が
「ペルーってどこにあるん?」
「マチュピチュってなに?」
状態でした。
(その時に受けたカルチャーショックについては、長くなるので後日譚)

その後、4~5年たったころから南米に注目が集まって
「なるほどザワールド」などのTV番組で紹介されることが多くなり、
懐かしくて見てたのですが、映像を見てて、なんかちがう…
「あそこの広場に行ったよな~たしか」
「あの教会にも行った、行った」
「あのあたりで、インディオが座り込んでアルパカセーターとか編んでたじゃん」
でも、なんか違う…

この不思議な感覚なんだ??
と考えているうちに、
「映像はキレイすぎる」
というか、そこに漂っていた匂いがない、

下水が完備していないすえたような匂い、だとか、砂漠や山岳地帯特有の砂というか埃っぽい匂いがない、アルパカセーターを買う時に、インディオと値段交渉したりした時の彼女らから漂ってくる民族臭というか体臭、みたいなものがない。
映像は、たしかに見たままなのだけれど、臨場感がない。

ワサビとカラシも、鼻をつまんで食べたらどちらかわからない、と言われてるけれど、
まさに、映像だけではわからない。
ガイドブックやTVや映画の映像で、どこにでも行けるけれど、
やっぱり、実際に行って香りを含めて肌で感じる、、つまり体感する、ということはとっても大切だと思うのであります。