岩惣に泊まる その1

昔から、泊まりたい旅館というのがいくつかあるのだけれど
コロナ禍もあったり、時代にそぐわなかったりして閉館して
しまってるところが多い、ということに気が付いた。

これは大変!
行ける時にはやく行っておかなくては…
ということで、なかなか行く機会がなかった広島の宮島にある
料理旅館「岩惣」に行くことに。

まずは新幹線に乗車して駅弁を食べることに。
姫路の駅弁をほぼ一手に握っているといっても過言ではない
「まねき食品」と、かの有名な横浜の崎陽軒がコラボして
姫路駅でしか買えない(らしい)シウマイ弁当を買う。

シューマイではなく「シウマイ」

感想は………………「なし」

新幹線だとあっという間に広島に。
いつもの青春18切符だと、ここまで来るのに5時間くらい、
新幹線は速い、でも旅行としてはちょっと面白くない

広島駅から在来線に乗り換えて宮島口下車
ここからフェリー乗り場まで歩いていく途中に
不思議な像…

 

 

 

 

「蘭陵王」
中国の変面の踊りのような恰好をしている。
それもそのはず、蘭陵王は中国で実在した武将!超イケメンだったらしい。
あまりに美しすぎるので戦場で兵の士気が
下がるから、という理由で、このような仮面を
かぶって戦ったとのこと。
なんと宝塚の演目にまでなってる。
どんだけイケメンだったんだ?
というより何より、なぜにココ宮島口に?

ちょっと調べてみたら、厳島神社の奉納の舞の演目として舞われたらしい。
たしかに清盛が好きそうだ(笑)
平安貴族は中国に憧れて、高価なものを取り寄せたりしていたから
さもありなん、という気がする。

フェリー乗り場に着いて、乗船券を買った後、出港時間まで少し時間があったので
みやげ物屋をのぞいてみる。
これまた、なぜに「はつこいマーケット」
という意味不明の店名…

 

 

 

 

 

そろそろ出港時間になったので、フェリー乗り場に行く。
最初、着いた時に目の前に乗船券売り場があったので、
何の疑問も覚えず購入したのだけれど、
「あれ? 隣にもフェリー乗り場がある」
私達が乗ったのは「宮島松大汽船」
朱色の方は「JR西日本宮島フェリー」
なぜに2つも路線があるんだろ???
よーわからん…
など

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わからんままにフェリーの乗船すること数分、宮島到着

 

 

 

 

目的は、「岩惣」に泊まることだけだったので、
タクシー直行でもよかったのだけれど、
チェックインには早すぎる…
とりあえず、ブラブラ歩いて行きましょ!
で、参道をウィンドショッピングしながらブラブラしてたら
とある喫茶店の前に…

 

 

 

 

 

これって、営業妨害じゃないのか???
宮島のシカは、奈良公園のシカと違って小さくて痩せてて
毛並みもイマイチ。
何故なのか…
野生のシカだから…

という単純な話だけれど、このことをインスタにアップしたら
「宮島のシカはかわいそうなんやで」
とコメントがあった。
つまりは、奈良公園のようにシカ煎餅が売ってる訳でもなく
住民がエサをやるわけでもなく、、
なので栄養が行き渡ってないのかも…なので痩せてる、みたいな…

あちらこちらに「シカにエサをやらないように」って立て看板がある。

宮島の人たちってそんなに冷たいのか???
と調べてみた。
すると、冷たいどころか、
本当にシカのことを考えてる心優しい住民なのです。

昔は、山から下りてきたシカにエサを与えていたそう…
けれども、そうなるとシカがどんどん町中にやってくる。
交通事故もおこす、町を荒らす、人に危害を加える、、etc

広島県は考えた、宮島の人たちも考えた。
やはり、野生の動物は野生のままにしておくのが一番ベストだと。
人間が、そこに介入していってはいけないのだと。

それで「シカ条例」? みたいなものが出来て、
以来、一切エサは与えない。

観光客にも「エサは与えないように」
となってのだけれど、
この事情をよく知らない観光客が、先ほどのコメント主のような人が

「宮島のシカはエサがなくてかわいそうなので、みんなでドングリを送りましょう」

なんて運動をはじめたりして、
宮島はえらい迷惑をこうむっていたとのこと…

現状はどのようになっているのか不明だけれど、
「本当に大切なことは目には見えない」
という「星の王子様」の言葉を思い出しました。

旅をすると(旅だけではないけれど)こういう新たなことがわかる、
それも旅の醍醐味の1つだと、つくづく思った次第…

シカ君(メスかもわからんけど)にバイバイして、
ちょっと疲れたので、メニューに「アップルパイ」とあった
カフェに入る。
パフェとアップルパイにはちょっとうるさい私たち、
わざわざ青森県の弘前までアップルパイを食べに行った私たち、

からすれば、これはアップルパイではない
(そのカフェに失礼なので撮影は遠慮しました)
では、それは何だったのかというと、
「アップルタルト」

アップルパイとアップルタルトでは大違いなのです。
カフェを経営するなら、それくらいは学んでメニューに書いてほしいですね、
と苦言が言いたくなるシロモノでした。