アロマ

アロマテラピーで精油を使う時、濃度はどれくらい?

何故、AEAJは1%濃度を推奨する?

トリートメントやアロマクラフトの際における精油濃度は
(公社)日本アロマ環境協会(AEAJ)の場合、1%が推奨されています。

この濃度は世界スタンダードではなく、各協会によって異なります。

国際香粧品香料協会(IFRA)では

IFRAでは香料の安全性について
厳しく数値を制限しているのですが、
1%濃度がキケンとされている香料(精油)が
記載されている文献は今のところ1つもないため、
1%濃度で事故が起きる可能性は限りなくゼロに近いと考えられます。

ヨーロッパでは

英国においては5%濃度が通常で(IFAに関しては2~3%)
フランスにおいては原液使用も多々、見られます。

これらの濃度の違いは、
アロマテラピーを「何を目的として使用するか」の違いで、
フランスやベルギーではメディカルアロマテラピーを主体としているため、
目的は「薬効成分」なので、効かなければ意味がないと捉えます。

イギリスではトリートメントとしての利用がほぼ100%に近いため、
皮膚刺激なども考慮して5%を上限としているようです。

日本では

では、日本のアロマテラピーはどうか、というと
「匂いを嗅ぐ」が主体なため、1%でも十分、
その目的を果たしていると考えられます。

まとめ

1%は少し物足りない気もしますが、安全性からすると、
「まずは1%から」
はじめるのがリスク回避の上でも、重要かと思われます。

その後、もう少し深く勉強してから
ケースバイケースで自己責任の上で濃度を高めていくとよいでしょう。

但し、子供さんに使用するときは、くれぐれも注意が必要です。

幼児を小児科に連れていくと、投薬される時に
「体重は?」
ってきかれますよね。
年齢ではなくて、体重なんです。

でも、15才をすぎると体の大きさは関係なくなって、大きな人も小さな人も
服用するクスリの量は同じになります。

なぜ???

赤ちゃんはたった3億個の細胞をもって生まれてきて、その後、30~40兆個まで
細胞が増えていきます。
それまでは、成長の過程で外見もですが、体内の臓器も発育途中、つまりは
ちゃんと内臓がその機能を果たしてくれるかどうか不明ですよね。

大人になると、身体の大小は性別が違っても、体内での消化能力だとか
解毒作用だとかは、ほとんど同じになります。
なので、精油が少々、多めに入っても解毒するだけのチカラを肝臓はもっているのです。
(もちろん、長期服用などをすれば肝臓の解毒作用にも限界があります)

ところが、子供はまだ、そのようなきちんとした働きができません。
なので、精油が多めに入ってしまった場合、肝臓はそれを解毒できないため、
よろしからぬ状態となってしまうのです。
一つ間違えば、1瓶の精油を飲んだら死んでしまう物だってあります。

ですから、アロマテラピーで注意することの中に
「子供やペットの手の届くところにおかない」
という項目があるのです。

子供に対してアロマテラピーをしてはいけない、ということではなくて
十分に希釈して、低濃度で行うようにする必要がある、ということです。

精油を子供に飲ませる、などということは言語道断!

と、私は考えています。