秋田 3日目

秋田最終日
夕刻発の飛行機にしたので時間はたっぷりある。
9時過ぎにチェックアウト、JR秋田駅のコインロッカーに
スーツケースを預け、身軽になって市内散策にでかける。

元々、名所旧跡とかにはあまり興味がない2人。
じゃあ、何に興味があって旅を続けているのか、というと
1つ目、面白いことを見たり体験する
2つ目、美味しいものを食べる

なので、さっきホテルでモーニングを食べたばかりなのに、
次の目的はランチ

秋田に来たからには「稲庭うどん」を食べるべし、
なのだが、東京に行った時にはいつも銀座の「佐藤養助」で食べている、
なので、珍しくもなんともないのだが、やっぱり本場の本店で。
と思ったけれど、本店は湯沢、さすがに遠すぎて行けない。
有名だから秋田市内にあるはず、と調べたら西武の地下にあった。

けれど、昨夜行った鮨屋で秋田にしか店舗がない店がある、
で、大将の秋田美人の奥さんが「そこの方が私は好き!」
とおっしゃる。
なので、急遽変更!
その店舗は「エリアなかいち」というところにあるらしい。

秋田市には市内の観光施設をめぐる「ぐるる」という循環バスが¥100で乗車できる。
秋田駅からそれに乗って、「エリアなかいち」に近いところで下車。
ところが、まだ10時前、お腹もすいてなければ店も開いてない。
ちかくに秋田県立美術館があり「日本の洋画130年展」というのが開催されていた。
そこで時間を潰そう、じゃなくて文化的教養を高めよう、と。
でも、まだ開館していない。

美術館の横には広場があって、ちょうど土曜日ということで何かしらのイベントがある様子。
テントはったりして皆、準備している。
そこで見つけてしまいました。
秋田名物ババヘラアイス

パラソルの下でおばちゃんが準備にいそしんでいる。
忙しそうだったけど「食べられる?」と聞いたら「いいよ」って…
ソーダ味のブルーアイスが美味しそうだったけど、まずは定番を食べとかないとね
で、ババヘラアイス!
おばちゃんが上手にへらでアイスをすくっていく

動画撮影したつもりだったけど撮れてなかった。
出来上がりもバラみたいになって、すばらしかったのに撮ってない。
ババヘラアイスという名称だけど、「ばば」が「へら」で作るアイス、という意味だそうなので、
やっぱり「ばばへらアイス」の方がしっくりくるのに…ちょっと欧米化したのか??
道端に座ってぺろぺろやっているうちに、美術館の開館時間に…

この美術館、秋田の「平野政吉」というお金持ちが、藤田嗣治の作品を蒐集、
そのコレクションが常設されいるようで、思わぬところで藤田嗣治の作品に触れることができた。
真正面には彼が描いた秋田の「竿燈祭」の大壁画がある。

そろそろお腹がランチの時間になったので、いざ稲庭うどん

ここは製造元直の店らしい。
美味しかったのだけれど、うどんが光ってない(のがちょっと残念)

デザートにアップルパイを食べにいこう、とタクシーに乗車。
ここもさっきの鮨屋の大将の奥さんに聞いたところだったのだけれど、
当然、喫茶店だと思い込んでいた、、、ら、ただのケーキ屋で、イートインもできない。
思い込みってコワい!

バス停の名前を聞いても、おそらくここら辺の人はみな車を利用しているせいか、
あの辺にあったとは思うけど、バス停の名前はよくわからない、と。
タクシーも通ってなさそうだし、とりあえずバス停に行ってみる。
時刻表を見るとバスが来るまで30~40分くらい待たなければいけない模様。
「はぁ~」とため息が出そうになったところに、対向車線にタクシーが走ってきた。
大慌てで手をふり、こちらに回ってもらい無事に乗車。

「やっぱりうちら運がいいわ、もってるねー」と根拠のない高めの自己評価に酔いつつ
「民俗芸能伝承館:ねぶり流し館」へ。
特に何かが見たい、というわけでもなく、よく調べもせず、よくわからないまま、
ちょっと行ってみようか、という軽い気持ちで訪ねた「ねぶり流し館」


ここが思いのほかよかった、ってか今回の2泊3日の秋田の中で一番よかったかも。
というのは、入場券を買って入ったら、たまたま「本日竿燈実演」
「実演するから見て行ってねー」
と館内の案内係のオッチャンに誘われた。
実演までは少し時間があるので、展示品を見て、、そういえばさっき買った
アップルパイ、まだ食べてないやん、ということで、
目の前にセブンがあったから、「あそこでドリンク買ってイートインで食べよう」
ねぶり流し館は再入場ができるので、一度出てセブンに行ったら、
イートインコーナーがない! さすがに店の中で食べ歩きもできないので、
外に出て見まわしたら、バス停があった。
バスの時刻表を見ると、当分、来ない!
ということで、バス停のベンチに座ってティータイム。
こういうところが旅の面白さ…
ふつうバス停でティータイムはないわな(笑)
こういうのを「旅の恥はかきすて」というんだろうか…

再度、ねぶり流し館へ行く。
早めに行ったので前から2列目くらいに座ってたら、あとからあとから
どんどん人が押し寄せてくる、「え?これってそんなに人気なの?」
何も知らずにキョロキョロしながら待っていると、始まりました、実演!

 

一昨日、西武の前で練習してたのは、今日のためだったのか、とここで納得!
いや、素晴らしかった、いや、本当にすごかった、久々に感動した。
額のせ、肩のせ、腰のせなどの技術があって、腰のせが一番高度な技術らしい。
秋田では、コレができる男はモテるだろうなぁ…
最後の腰のせをして日の丸扇子を振ってた子、めちゃかっこよく男前に見えたもんね。
祭り当日、これらの提灯に火が入って、何基もあったらさぞかし見ごたえがあり、、だろう。

実演はまだまだ続いていたのだけれど、全部見てたら飛行機に乗り遅れるので
休憩の時に抜け出して、ぐるるバスに乗車。
「買い物広場」で下車し、西武地下の秋田名物売り場に行く。
途中に「東京名物」やら「関西名物」などのコーナーがあり、、
いや、関西ってひとくくりにしてほしくないんだけど…

東京名物のところに、なんと大好きな泉屋のクッキーがおいてある、
さらに東北名物のところには、なんとこれまた大好きなシベールのプレミアムバターラスクが…
秋田に来て、なんで東京や山形のお菓子を買うねん! と突っ込みいれながら、
でも、買ってしまった…
さらに、ついでに、せっかく西武地下に来たのだから、やっぱり佐藤養助の稲庭うどんも食べて帰ろ!
本日2回目の稲庭うどん、やっぱりうどんが光ってる。

秋田名物コーナーでいぶりがっこ等を買って空港へ。
空港でまたまた、じゅんさいなんかを買い込み
ふだんはほとんど土産物を買わない私なのに
今回は、なんだかんだと買い込んでしまった。

18:05秋田発ANA便で、定刻19:45に伊丹着
20:35伊丹発最終便の姫路行リムジンバスに乗車
22時過ぎに無事帰宅
今回も楽しい旅でした(^_^)v