アロマ

嗅覚と味覚

感覚には物理的感覚と化学的感覚がある

五感とは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚です。
第六感と言われるものがあるか、ないか、それはわからないですけど、
おそらくあるのでは?と思っています。

五感は、それぞれその感覚を受け取る受容器というものがあります。
たとえば、視覚は目に入ってきたものを感じる網膜、同じように聴覚は鼓膜、
触覚は皮膚、嗅覚は鼻、味覚は舌のように…

でも、第六感はそのような受容器がない、なので、ないともいわれ、あるとも
いわれています。

五感は2つのグループに分けることができます。

1つは物理的感覚、2つ目は化学的感覚です。

化学的感覚は、嗅覚と味覚。
つまり、匂いや味を構成している化学物質が、嗅覚と味覚の
受容器に直接触れることで感じる感覚です。

遠くにラベンダー畑があっても、ごみ収集所があっても
見えるけど匂わないですよね。
でも、近くに寄っていくと匂ってくる。
それはラベンダーが出している香りの分子、或いは
腐敗ごみが出しているイヤな匂いの分子、それが
呼吸と共に鼻の中に入って行って、その物質がダイレクトに
そこにつくからです。

外国に行って、レストランとか、あるいは知人の家とかで
その地方の名物のものが出てきて
「コレ、美味しいから食べて」
って言われても、見たこともない物体だと、それが本当に
美味しいのか、甘いのか辛いのか、わからないけれど、
実際に食べてみるとわかる。
つまり、その得体のしれない物質を構成している化学物質が
舌の上におかれることで、舌にダイレクトにつくからです。

それに対して、物理的感覚というのは、化学物質の接触によって
感じられるものではない、視覚も聴覚も触覚も…

触覚はダイレクトにつくじゃないか~と疑問に思いますけど
性質としての化学物質がつくのではなくて、圧として感じるだけなので、
さきほどのラベンダーがついても、得体のしれない物体がついても
なんか押されてる、という感覚だけなので、これは化学的感覚とは
言えないんです。

味覚は鈍感

味覚は水に溶けている物質が舌の上にある味蕾という
感覚器に触れることで感じるのですが、
食べ物には、かなり高い濃度の物質が含まれているので
味覚は鈍感です。

嗅覚は敏感

嗅覚は空気中に漂っている気体状の物質が、
嗅上皮粘膜に触れることで感じるのですが、
日常生活では、空気中にあるわずかな
「におい物質」を感じる必要があるので、
嗅覚は敏感です。

分子の形状

におい分子は「ガス状」
味分子は「水に溶けている」

感知できる距離

におい分子は「遠方」
味分子は「舌に直接接触」

感知できる濃度

におい分子は「薄い」
味分子は「濃い」

同じ化学的感覚のグループですが、一歩踏み込んで
見てみると、かなりの違いがありますね。