北陸・上越への旅 2日目

翌朝は晴れ!
窓からの景色は雪国、そりゃ越後だもんな…

朝風呂は前日、男女入れ替えされてるので前日の男風呂へ。
え?  全然広さが違うんですけど~~
最近は女性客の方が多いから、夜の女風呂の方が良いというケースが多かったのに…
越後はまだまだ男尊女卑なのかな???

朝食後は、宿泊客のみに提供されている、というドリンクコーナーへ。
もちろん、セルフなんだけど、紅茶党には選択肢は1つのみ、
「レモンティー」
最近、あまり見ないな~、そういえば…
「レモンティー」
既に加糖の懐かしい味がした。

出発の準備が整ったところで、送迎車に。
他のお客さんは、皆、糸魚川駅で下車。
私たちだけはワガママいって、そのまま「ヒスイ海岸」へ行ってもらう。
前日、迎えに来てくださったドライバーさんが、
わざわざヒスイ海岸まで回って、帰りの電車の駅まで
教えて頂いてたので、迷うことなく、、
ってか、海岸壁の前に停めてもらったので、迷うも何もなかったのだけれど(笑)

糸魚川のヒスイ海岸って知らなかった。
今回、目的地を先に決めたわけではなく、とりあえず糸魚川まで行く、
という趣旨だったので、それから
「何があるのかなぁ」
と調べてみたら
「ヒスイ海岸」ってあるじゃん、
「そこ行こ」
と話したら、ツレの友となんか話が食い違う…
「ん?」

なんと、糸魚川周辺にはヒスイ海岸が3つもあった。
それぞれに「〇〇海岸」とついてはいるのだけれど、ヒスイ海岸と称されているらしい。

とりあえず糸魚川駅から一番近い「ヒスイ海岸」へ

この石段の上に車を停めてもらったので、トントンと下りればそこがヒスイ海岸!

誰もいない

波打ち際に打ち上げられている石、不思議なことに全て角がとれて丸い。

何故に丸いか、それは大昔のそのまた大昔、ここは海だった、
ってか、日本列島を分断するフォッサマグナがあって…
たらなんたら、ここで解説を始めると長文になってしまうので、略…

この大きな丸い石は「漬物石」に
ぴったりじゃね?
と思ったけど、持って帰るには重すぎる。
ってか、そもそも漬物つけてないし~

で、海岸できれいな石を拾い続ける。
石、持って帰ってどーすんだ?
とも思ったけど。

 

この中にヒスイの原石があるらしい。
でも、ヒスイの原石ってこんな色をしているので、素人にはわからない。

朝、10時頃に海岸に到着したので、徐々に満ち潮になって波が寄ってくる。
さすがに日本海、波があらだたしい。

で、メチャ大きい波と、テトラポットの間に挟まれて逃げ遅れた。
防水ブーツを履いてたのに、足首から上に波を被ったのでアウト!
ソックス、水浸しになった。
年末に鳥取県皆生温泉に行った時に、孫が際まで行って波がきたら逃げる、
と遊んでたら逃げ遅れて水浸しになり
「アホや~」
と笑ってたら、自分も一緒だった(-_-)

ヒスイ海岸、堪能したので、海岸から徒歩5分くらいのところにある駅へ。

なんと川??ドブ? の上にある

これは私鉄の「越後トキめき鉄道」
何故に「ときめき」でも「トキメキ」でもないのか?
たぶん、トキ=朱鷺 かな??
愛称は「トキ鉄」というらしい…

車両はもちろん1両、これは予想していたけど、
青春18切符で地方をまわっている経験からいうと、この手の鉄道はほぼ単線。
なのに、この「トキ鉄」は複線なのだ、ちょっとビックリ!

ヒスイ海岸駅から1駅2分で糸魚川駅へ。

糸魚川駅の中に「ヒスイ王国」が併設されていて、
名産およびヒスイが売られてる。

色々と物色、地元の新潟県立海洋高校との協賛で作られた
「最後の一滴」や「うおつゆ」などをgetしたはいいけど、
瓶に入っているのでちょっと重い。
おまけに、そこで薬石が売っていて、それをお風呂にいれると
ラドン浴が出来る、という、これも思わず買ってしまい、
ヒスイ海岸で拾った石もあったりで、
リュックサックは恐怖の重さに…

ちょっと早いけどお腹空いたからランチにしよう!
で、「この店に行こうか」
って半分決めていたのは、海鮮懐石とかの店。
たしかに、このあたりだったらそうなるな、だけど、
昨日のランチは鮨、夕食も刺身やアンコウ鍋など海鮮、
で、ヒスイ王国の売店で魚系のものをいっぱい見た後だ。
ちょっと今は、「洋食のクチ」になっている。

でも、近辺にそういったカフェ系はない。
人が殆どいないアーケードをブラブラ歩いていたら、
「おっ!蕎麦屋」
ココでいいんじゃね? で、私は山かけ蕎麦を注文。
美味しかったけど、やっぱりちょっと濃いめの味付け。
でも、美味しかった。
せいろにして、蕎麦を味わえばよかった、とちょっと後悔する。

ヒスイ海岸での石拾いが思ってたより早く終わったため、新幹線の時刻までかなり余裕がある。
駅でボーっとしてても時間がもったいないし、なんかお茶したい気分。
どこかにオシャレなカフェでもないかな、と探してみたら
フラワーショップの一部にあるというカフェが、、
糸魚川駅から750mという微妙な位置だけど、歩けないこともない、
とGoogleマップにお世話になりながら、歩き出したはいいけれど、
歩けど、歩けど、なかなかたどり着けない。
この状況だと、
「カフェでお茶飲めるのは30分もない??」
かといって、ここで引き返す訳にもいかない。

ようやくたどり着いた

なかなかいいじゃん!
で、ドアをあけて入ったら、左手がカフェ

なんだが、
「本日は14:00オープン」

どっと疲れが出て、今来た道を引き返す気力が失せる。
フラワーショップの方の店員さんに
「タクシー呼んでもらえます?」

「電話番号ご存知ですか?」
と逆に聞かれる。
(は? 糸魚川はじめて来たのにタクシー会社の電話番号知ってる訳ね―じゃんよ)

「知らないっす」
そしたら、電話帳で調べてくれた。
で、そこに自身でかけて、タクシーを呼ぶことに。

そりゃさ、地元の店だからタクシーを呼ぶ客なんていないだろうけど、
せっかく駅から遠路はるばるやってきたのに、お店closedだったんだから、
私が店主なら、申し訳なくてタクシーぐらい呼んであげるよな、
とふと思った。

糸魚川駅に引き返し、おそらく人生最後であろう北陸新幹線に乗車、金沢へ。

金沢では先に、
ゴリやクルミの佃煮、小出の芝舟、棒茶、不室屋の宝の麩などの土産物を買い込み、
といっても、私の場合は土産ではなく、自分で食するのだけれど。
あまりにも重たいリュックはコインロッカーに預け、
ってか、金沢駅、新幹線もとまるようになってメチャ進化してるのに、
コインロッカーは、いまだに小銭をいれて鍵をかける方式だったのには驚き!

身軽になったところで、サンダーバードまでの時間、お茶しましょ、
と最初からネットで見つけていた喫茶店へ。

「謎屋珈琲店」という
「エラキュール・ポエロのマイルドブレンド」とか
「エラリー・クイーンのアメリカンブレンド」とか
のメニューがあるんだけど、紅茶党の私は飲めない。
「Ⅹの悲劇」とか「Yの悲劇」とかっていうトーストもあるんだけど、
お腹いっぱいで食べられない。
そんな名称はついていないのだけれど、ケーキメニューの中にアップルパイが~~
アップルパイを食べに青森県弘前市まで行った身としては、名前なんてどーでもいい、
で、
「アップルパイでお願いします」

しかし、しかし、
「アップルパイ、売り切れてしまってました」
トホホだよ。

仕方ないので、「黒のトランク」というネーミングのガトーショコラに。

まあ、美味しかったけど、あしあらわれる
さすがに謎屋なのか、何故か「?」が…

しかし、ミステリーといえばはずせない「アガサ・クリスティー」
何故か、メニューの中になかった。
名前が登録商法にでもなってるのかな???
と素朴な疑問を抱きながら、配られた謎解きを
「あーでもない、こーでもない」
とやってるうちに、定刻に…

またまたポカポカシートのサンダーバードで居眠りしながら新大阪へ。
雪国から雪のない国へ帰ってきた。

目的のない旅だったけど、目的のない旅だったからこそ、
色んなことを知ったり体験したりして、なかなか面白かったのであります。