流刑の地「隠岐諸島」その3

夕方、ローソク島遊覧船が発着する福浦岸壁に到着。
夕方に就航するのは、日没の際、沈みゆく夕陽がローソクの形をした
岩の背景になって、ローソクに火が灯ったようになるから、だそう。

出航までしばらくココで待つことになり、ふと横をみると
やっとコンビニ見っけ! と思ったら
「え?え?」
こんなんアリですか???


船着き場というか、岸壁だよね、そこに行くと

これを遊覧船というのか・・・
漁船じゃないのか?
しばらく見てたら、お兄さんが船の両端にかけて
長い板を渡してる…
コレってもしかした…
横に停泊してた、もう一艘はちゃんと窓とかあるんだけど…
この船には客室らしきものがない…

で、その場で受付して¥3000払う。
出港時間の頃に、またココに戻ってきてね、
って言われて、ボーっとベンチに座ってゲームしてたら
ぞろぞろみんなが乗船しだした。
で、うちらも行くか、ということで船に乗り込んでいったら…
やっぱりその板の上に座るんやんか…
ってか、最後に乗ったうちらは、その板にも座れず、

「ここに座って」

って言われたのは、後尾の、たぶん救命ボートでも
入ってるんじゃなかろうか、という白い箱の上。
もちろん、手すりも何もない。

「救命胴衣、つけてね」

って、まあ、前に乗ってる人たちも救命胴衣はつけてるけど
マジ、真剣に着用し、その白い箱の隅を必死でつかんで、
足ふんばった。

船中で囲いがあるのは、ここだけ、、↓
「操舵室」っていうんだろうか。
船長のお兄さんはここに入って舵取りしてるからいいよね。
うちら、波しぶき、もろにかかるし~~

でも、海はきれいだ…

ローソク島だけじゃなくて、このあたり一帯は
日本海の荒波に浸食されて、奇岩が多い。

根本がこれだけ細くなってる、ということは、数十年のうちに
ローソクは折れて海に沈んでしまうのかも…

やっぱり色んな所に行ける時に行っとかないと
そのうちに見られなくなってしまう…
(ま、見られなくなったところで、どうってことはないのだけれど)

数年前にも
「早く行かなきゃ、スフィンクスの顔が風化してしまう」
と、エジプトに行ったけど、
おそらく私が天に召されるまで、スフィンクスの顔が
のっぺらぼうになることはないだろう、とは思うけど。

といってもあのあたりは物騒なので、いつ爆破されてしまうかも
わからないので、その前に行けてよかった、とは思っている。

で、ローソク島なのだけれど、あいにく、というか
日頃の行いのせいか、残念ながら火は灯らなかった。

自然現象なのだから仕方がない、のだけれど
船頭のお兄さんは申し訳なさそうにしてた。

ま、¥3000もとってるからね、さもありなん。