由比駅は当然ながら無人駅で、改札を出ると右側に「桜えび通り」
でも人けがない、、
エビだって日焼けして色あせて桜えびじゃなくて白エビになってるやん！
右or左？ どちらに行けばいいんだ？
と、振り返ってみると目指すべき店が線路の向こうに見える。
でも、線路が渡れない。
どこから渡るんだろう、ととりあえず見まわしたら交番があった
ドアをあけて「こんにちは～」と入ってみると妙齢の女性が現れ、
交番だから、当然、婦警さんだよね～～？？？
すぐに地図をくれて、こー行って、あー行って、と教えてくれる。
よく駅にある「観光ガイド」のオバチャンみたいだ。
で、言われたとおりの道を行く
教えられた「細くて小さなコンクリートの階段」
を目指したのだけれど、
行けども、行けども、
ない。
結構、大きな道路にぶちあたったところで、
「これか？？」
というのを発見！
白い手すりの階段、って聞いたんだけど、手すり、錆びて赤茶けてるやんけ！
ふーふー言いながら到着！
結構、混んでて名前を書いて順番を待つことしばし…
「駅から歩いてきてんやん」と言ったら
「よう頑張ったったね」とほめてくれた
地元でも、駅からは遠いんだ。
ってか、お客さんは殆ど車で来てる
本来は漁港に近いところにある店に行く予定だったけれど、
コロナ禍で、今月末まで休業
ということで、こちらの店に変更。
でも、ここも有名みたいで、コロナ禍というのに超絶混んでる…
コロナ禍なのにフラフラ来てる、私らみたいなんが多いんだ…きっと
さすが静岡！テーブルの上には冷えた緑茶！
オーダーは、当然「桜えび定食」
生桜エビ、ゆがき桜エビ、桜えびのかき揚げ、桜えびのお吸い物、桜えびの佃煮…以上
目がピンクになった
本日、初漁でとれっとれっ！の桜えび
ただひたすら、無言で食す！
お腹いっぱいになったところで、ふと
「え～、また、あの長い道を引き返すのか」
と考えたらぞっとした。
その負のオーラを察してくれたのか、お店の人がご親切に、
「反対側の漁港に近い方から山桜を見ながら行ったらいいよ」
って言われて、来た道とは反対に歩いていくと、
漁港がありました。
船の向こうの看板には
「地震だ！津波だ！さあ逃げろ！」
と大きく書かれてた。
湾だけど、このあたりも津波がすごいのかな？？
その後、ただひたすら歩く、歩く、歩く、
とにかく駅が遠い～～
山桜なんてどこよ？
トンネルくぐって道路に出ると、駅から右手に続いていた
あの「桜えび通り」だった。
由比で電車に乗車したあとは、乗り継ぎもよく、
ひたすら電車に揺られて西へ帰る。
京都あたりから、人がワンサカ乗ってきて、
コロナなんてどこ吹く風の満員電車。
「慣れって怖いなぁ」と言いながら
旅してる我々も同罪か～～
と、ちょっと反省を込めての2021年春の旅、でありました。
完
